解決策を見つけるコツ。
こんにちは。
コーチングプレイス認定コーチのあおです。
NHKの「リフォーマーズの杖」という番組の中で、杉並区のまちづくりが紹介されていました。
そのポイントは「悪いこと」ではなく「あってよかったこと」「してもらって嬉しかったこと」を募集し、一般に公表するというもの。
どうしてそんなふうにしたかというと
「悪いことを探すと課題が見つかる。でも、よかったことを探せば、それがそのまま解決策になる」から。
なるほどなあ、と思いました。
自己啓発本とかに「できたことを書いて自己肯定感を上げましょう」とか「three good things(寝る前にその日にあった良いことを3つ書く)」出てくるじゃないですか。
その時はふむふむと思うんですが、あまり長続きしないんですよね。
「自己肯定感を上げるためにやってるんだ」と気づいて冷めてしまって。
けれど、そういったことも
「自分が抱える問題にうまく対処できた時のやり方を記録する」
というふうに考えると、少し捉え方も違ってきます。
話は変わって。
4月からペインクリニックで勉強をしているのですが、よく患者さんに「少しでも痛みが良くなった瞬間、痛みが少なくなった薬を見つけていきましょう」ということをお話ししています。
特に慢性的に続く痛みの場合、ある薬を飲んだら全部良くなった!みたいなことは少ないです。もちろん、薬物治療が良く効く方もおられますが、効きにくい方もおられます。そういう方は、ほんの少しでも「痛みが良くなる瞬間」はなにか、ということを一緒に探していきます。
お風呂に入ったらいいのかとか。
季節が暖かくなったらいいのかとか。
この薬だと、飲んで1時間くらいは効いた気がするとか。
そういうちょっとした「良くなった瞬間」を探して、その方に合った治療法を探していきます。
なので、杉並区の取り組みが、慢性痛との付き合い方にも通じるものがあるなと感じました。
ほら、油断したら、人間って文句ばっかりいっぱいでてくるじゃないですか(笑)
どうしても言いたくてしょうがない時もあるし、言わないといけない時もあるけれど、それと同時に「これがあって助かったな」とか「これは大事にしたいな」と思うものも、見つけ出していく習慣があるといいな、と思いました。
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